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THE SIX ELEMENTS STORY No52



今年の夏から一週間に2作ずつ発表して参りました
THE SIX ELEMENTS STORY
第一巻分がこの章で最終回となります。

今まで読んで下さり、ありがとうございました。

第二巻はどのような形で皆様とお会いできるか解りませんが、
またお会いできる事を楽しみにしています。

水望月 飛翔  (丸子安子) 




THE SIX ELEMENTS STORY





No52



                                    著 水望月 飛翔




 そうして、遠き古の彼らの姿が、静かに消え去ると、ストーは星達との交信に疲れたのか、意識を失って
その場に崩れたのだった。
 そんな彼を心配してミラディアは急いで近づくと、ストーの身体を支えながら、カサレス王子を真っ直ぐに
見つめたのだった。

 そんなミラディアの、真っ直ぐな瞳を受け止めた王子の顔には、今までの悲しみと戸惑いの色はもうすでに
なく、カサレス王子はミラディアに優しく頷くと、その瞳は目の前の仲間を真っ直ぐに見つめたのだった。

「みんな。どうか聞いてほしい。僕は今日、自身の成人の儀式でこの左手に我が石を宿した。その石の力は
「あらゆるものを変える力」というもの。この力の中には、これから僕が目指そうとする新たな世界を創る鍵が
入っている。でもこの力に込められている意味を、今は他の者に知られたくはないんだ。父王は僕が手の
位置に石を宿したことに、落胆している。いや父王だけではない。この空の城に仕える者達の多くは、
この力の意味を知らず、少なからずも僕に失望しているようだ。その批判の矛先は僕だけに止まらず、
君たちにも向けられるかも知れない。それでも皆は、僕に着いてきてくれるだろうか?」

 王子は、今までの皆との距離を置く様な言葉を使わず、カサレス王子自身の言葉で皆に語り掛けたの
だった。
 そんな王子にフリュースは、身体を震わせながら王子にこう言ったのだった。
「カサレス王子。そんな王子ご自身のお言葉を、私はずっと待っておりました。あなた様は私の光。
私のこの槍で、あなた様の悲しみを払い、あなた様の喜びをきっと捉えてごらんにいれましょう。」
そう言うと、カサレス王子の元に跪いたのだった。

 そんなフリュースに続いて、意識が戻ったストーがミラディアの助けを借りながら王子の前まで進むと、
こう言ったのだった。
「星が選びし主、カサレス王子。どうかあなた様はご自身の思いのままにお進みください。私は、星達の
言葉のとおり、あなた様をお守りいたしましょう。」 

 そう言うストーに続いて、ミラディアも「カサレス王子。わたくしは未だ、あなた様のお力には何も
なれませんが、わたくしは、この空の執政に尽くし、あなた様がご自分の道を進まれる様、心を尽くしますわ。」
そう言って、カサレス王子の目を見つめたのだった。

 こうして次々に王子の足元に進むと、それぞれ自身の決意を誓い、跪いたのだった。そんな彼らを信頼の
瞳で見つめるカサレス王子。

 それを後ろから見ていたラフェールは、ゆっくりとカサレス王子とローラインの元に行くと、天を見上げながら
こう言ったのだった。
「どうでしょう、カサレス王子。そろそろ例のものをローライン様にお渡ししては?」と言うと、にっこりと王子に
ほほ笑んだのだった。

 そんなラフェールをローラインは見つめると、はにかんだ笑みを見せたのだった。
そんな二人にカサレス王子と他の者達は、なんのことかサッパリ解らずに、顔を見合わせたのだった。

「どうしたんだい?ローライン。」
カサレス王子が不思議そうに聞くと、ローラインは少し困って、またラフェールの顔を見たのだった。

 そんなローラインを後押しするように、ラフェールはゆっくり頷くと、ローラインはカサレス王子の顔を
見つめて、こう言ったのだった。

「カサレス王子、あのね。なにか、私に渡そうとしている物が、あるのではなくて?」
ローラインは、先程とは違う少し神妙な面持ちで、カサレス王子にこう聞いたのだった。

 思いもよらないローラインのそんな言葉に、カサレス王子は驚いたのだったが、先程から目で話している、
ローラインとラフェールの顔を見て、カサレス王子は観念したようにこう言ったのだった。

「ローライン、ラフェール。天の父と話せる君達二人には、残念ながらとうに僕の思いはお見通しのようだね。」
そう言うとカサレス王子は、改めてローラインの瞳を見つめてこう言ったのだった。

「ローライン。僕は君に受け取ってもらいたい物があるんだ。」
そう言いながらカサレス王子はローブの内側から、一本のピンクホワイトの羽を出したのだった。
それからまた続けて、ローラインにこう言ったのだった。

「ローライン。これは、ある方からいただいた大事なもの。今日、僕が宿した石の力「あらゆるものを変える力」
を使って、この羽と同じ色の翼を君にあげたいんだ。」と、カサレス王子はローラインに言ったのだった。

 ローラインは王子が手に持つ羽を見つめると、「まあ、きれい。とっても好きな色の羽だわ。うれしい。」
と言うと、また王子の顔を見て、「ありがとう、カサレス王子。私、喜んで受け取るわ。」と瞳をキラキラさせて
答えたのだった。

 そんなローラインの返事を、カサレス王子はうれしく聞いたのだった。
それから、ローラインと皆を見渡して、王子はこう言ったのだった。

「ローライン、皆。どうか聞いてほしい。しかし僕は、今すぐローラインの羽をすべて変える事は避けたいと
思う。もしローラインの翼をすぐに全て変えてしまったら、この自然界にそぐわぬ変化をきっと周りの者が
いぶかるだろう。そして、その様な変化をした者を疑う事であろう。だから、僕はローラインの羽を時間を
かけて、少しずつ変化するようにしたいと思っている。」

 それから、ローラインの方をもう一度見つめるとカサレス王子は、「ローライン。君の羽がすべてこの
ピンクホワイトの羽に変わるには、10年の時を掛けようと思う。君はそれまで、待ってくれるかい?
そして、他の人に決してこの事を話さないでほしい。ローライン、そうしてくれるかい?」王子はローラインの
瞳を覗き込むように、こう聞いたのだった。 

 そんな王子の問いに、ローラインは微笑みを持って答えたのだった。
「ええ、カサレス王子。私、待つわ。そして私は、決してこの事を誰にも言わないわ。それは、これから
あなたがやろうとしている事の、足掛かりになる事なのですものね?」
そう言って王子にほほ笑んだのだった。
 
 カサレス王子は、ローラインのその言葉に驚いたのだった。
「ローライン。君は知っていたの?」と聞くと、ローラインはまたしてもラフェールの方を見て、
ほほ笑んだのだった。

 王子もラフェールの顔を見ると、ラフェールはカサレス王子の瞳を見つめ、静かに頭を下げたのだった。

 そんな二人に、カサレス王子は少し苦笑をしたのだったが、また真剣な眼差しに戻ると、皆に
こう言ったのだった。

「みんな、これからの長きに渡る秘密を、どうかこの僕と一緒に共有してほしい。それと・・・。」
少し言葉に詰まったカサレス王子だったが、意を決したようにローラインを見つめると、こう言ったのだった。

「ローライン。10年後の今日、君の羽がすべてこのピンクホワイトの色に変わったら、どうか僕の妻に
なってほしい。」

 ローラインは、王子の言葉に驚いた。
まさか、カサレス王子がその様に、自分を見てくれたなんて、ローラインはこの時まで、本当に思いも
よらなかったのだった。
いや、そんな希望を持つことは恐れ多い事だと、自分に言い聞かせていたのだった。
「カサレス王子・・・。」

 カサレス王子は、王子の言葉に驚いて、動けないでいるローラインの返事を待たずに、この仲間たちの
方を向いてこう言ったのだった。
「そして、僕は君達にこの約束の証言者にもなってほしいんだ。」そう言ったのだった。

 そして、「どうかな?」とローラインと皆に聞くカサレス王子の問いに、この仲間たちは、心底喜びを
かみしめたのだった。

「もちろんですとも、カサレス王子。」フリュースは、王子からの大きな秘密の共有と、王子の大事な証人と
なれた自分に、本当に喜んだのだった。

 ミラディアも、この王子の申し出を、悲しみよりも喜びを大きくさせて頷いたのだった。 

そして、そんな喜びに満ちている者達を少し離れた所から、控えて見ていたアーキレイに、カサレス王子は
顔を向けるとこう言ったのだった。

「もちろん、君もだよ、アーキレイ。」
と、カサレス王子がアーキレイに言うと、アーキレイをじっと見つめたのだった。

「君はただの従者じゃない、アーキレイ。僕にとって君はとても大事な存在なんだ。今までも、そして、
これからも。」アーキレイを真っ直ぐに見つめるカサレス王子。
 続けて王子は「アーキレイ、フリュース。二人には右のアーキレイ、左のフリュースとして、これから二人で
僕の両翼となってほしい。そして、僕の進むべき道を二人で切り開いてほしい。」
そう言うと、カサレス王子はアーキレイとフリュースに信頼の瞳を注いだのだった。

 アーキレイはカサレス王子の心を思い、自身の思いとは裏腹に、ずっと遠慮がちにしてきた自身を、
王子が認めてくれていた事がうれしく、静かに熱い涙を流しながら、フリュースの隣に進み、跪いたのだった。

 そんなアーキレイにフリュースは、自身と共に両翼となって王子を守る同志の肩に手を置くと、力強く頷いて
見せたのだった。

 それから、ゆっくりと一人一人の顔を見つめるとカサレス王子は、「ストーには、古からの星の言葉を常に
聞き届けてほしい。そして、その言葉と共に僕の道しるべとなってくれ。」とストーに言うと、今度はゆっくりと
ミラディアを見つめたのだった。

「それからミラディア。君には常に僕の王としての振舞と、王としての進むべき道を君の清らかな瞳で
見極めてほしい。」

 そんなカサレス王子の言葉に、ストーもミラディアも喜びで身体を震わせながら、この時を噛みしめたの
だった。それから王子はラフェールとローラインの顔を交互に見て、こう言ったのだった。

「それから、ラフェール、ローライン。二人には・・・。」と言う王子の言葉を遮るようにラフェールは、
「ご心配なく、カサレス王子。天の光は常にあなたに降り注いでおります。天上の祝福も、女神からの
贈り物も、すぐにあなた様にお届けいたしましょう。そうでしょ?ローライン様。」

そう言って、ローラインににっこりほほ笑んだのだった。
 ラフェールからの言葉を受けて、ローラインはラフェールを見つめて頷くと、カサレス王子の方に向きなおり、
「ええ、カサレス王子。全ての祝福をあなたに届けましょう。私の持つすべての愛とともに。」
と言って、王子にほほ笑んだのだった。

 それから王子を見つめると、ローラインは、「カサレス王子。私・・・、ずっとあなたのお傍に居ていいのね?」
と聞いたのだった。

 ローラインの瞳から一筋の涙がこぼれた。その涙を優しくぬぐう王子。
ローラインの問いにカサレス王子は、しっかりと頷くと、それからローラインと王子は心の中で、同時に
同じ言葉を同じ人に伝えたのだった。

(キュリアス・・・。兄様・・。私達はずっと、これからも共に生きていきます・・・。)と。
 すると、優しい風が二人の頬をなで、星達が煌めいたのだった。

 それから王子は、一つ息を整えると、皆にこう宣言をしたのだった。
「それでは、これからローラインに新たなる羽を授ける。ローライン、準備はいいかい?」と聞く王子に
ローラインは、「ええ、カサレス王子。」と短く言うと、フリュースとアーキレイの二人はローラインを
抱きかかえ、王子の前に跪いたのだった。

 他の者は、静かに少しずつ後ろに控えると、ローラインは目を瞑り、カサレス王子にゆっくりと頭を下げた
のだった。

 カサレス王子は、左手に宿る自身の石を見つめると、大きく言葉を放ったのだった。
「我に宿りしサファイアよ。今そなたに命ずる。己の「あらゆるものを変える力」を持って、我の願いに応えよ。
この者、ローライン・グリュスターの羽を我の手に持つ羽と同じにならしめよ。これから10年の時を持って。」
と言って、左手の石に呼びかけたのだった。

 そしてゆっくりと右手に持つ羽を引き合せる様に、そのまま合掌したのだった。それから静かに両手を広げると、
「フーッ。」と静かに息を吹きかけ、ローラインの翼にピンクホワイトの羽を飛ばしたのだった。

 そうして、ローラインの翼の上にその羽が落ちると、スーッと消えていき、やがて、一枚ローラインの灰色の
羽が落ちると、そこからピンクホワイトの羽が一枚生えてきたのだった

 そんな奇跡の光景を、ただ今宵の星々のみが、静かに、優しく見守っていたのだった。




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by maarenca | 2014-12-10 17:32 | ファンタジー小説

THE SIX ELEMENTS STORY No51






THE SIX ELEMENTS STORY




No51





                                         著 水望月 飛翔





冷たい星空。冷たい風。
今ひっそりと、カサレス王子はまるでこの世に自分一人しか存在していないような、孤独を感じていたの
だった。

 そして、冷たい、本当に冷たい空の色にカサレス王子は、ただローラインに会いたい、そして王子の元に
集まってくれたみんなに会いたいと思ったのだった。「ローライン・・・。」カサレス王子が小さく口の中で、
ローラインの名を呼んだその時であった。

 塔のだいぶ下の方から、王子を呼ぶ声が聞こえたのだった。
「・・・王子。カサレス王子。」
カサレス王子は、その声のする方を見ると、いま会いたいと思っていたローラインが、アーキレイに抱かれ
ながら、王子の元に飛んでくる姿を見つけたのだった。

 カサレス王子は驚いて、二人を見つめた。
「ローライン、アーキレイ。どうしたんですか?二人とも。」二人に向かって驚きながらカサレス王子は
こう言った。
 王子に聞かれてアーキレイは「すみません、王子。」と口ごもったのだった。が、そんなアーキレイを
よそにローラインは、王子に笑顔を向けながら、「あら、だって王子は私達に会いたかったんでしょ?」
と言ってほほ笑んだのだった。
 カサレス王子は、自身の今しがたの思いをローラインに見透かされたかと思い、ローラインをじっと
見つめた。

 するとローラインは、小さく肩を上げながら、王子にこう言ったのだった。
「ううん違うの、ごめんなさい。私がどうしても、王子に会いたかったの。」と言うと、カサレス王子を真っ直ぐに
見つめたのだった。

 カサレス王子はしばらくして、穏やかにローラインにほほ笑むと、ゆっくりとローラインを引き寄せ、王子の
膝の上に抱いたのだった。ローラインはカサレス王子の左手をゆっくりと取ると、「きれいね。王子の輝き。
王の中の王、ロワイヤル・ブルーのサファイアね。どんなものでもその色の中に穏やかに包み込む。
この輝きはあなたそのものだわ。」

 そう言うと、ローラインはカサレス王子の左手に自身の右手を添えたのだった。
すると、二人の石が共鳴して、先程までの冷たい夜空を、温かく喜びに満ちた星の輝きに、着替えさせた
のだった。
 先程まで、あんなに寒々として、冷たく悲しみの音を奏でていた星達が、瞬く間に祝福と歓喜の色を
見せると、王の城の中庭に密かに集まっていたカサレス王子の仲間たちが、驚きながらその夜空を見上げた
のだった。

 彼らは、今日のカサレス王子の成人の祝いの席に呼ばれる事を信じ、じっと待っていたのであった。
しかし城の従者から、今日呼ばれることは無いと冷たく言われ、がっかりしながら、それでも己の部屋に
戻る気にならず、みな中庭に残っていたのだった。

「なあ、カサレス王子の成人の儀式は、うまくいったのだろう?カサレス王子は、本当に我らを呼び戻しては
くれないのだろうか?」
フリュースは明らかに、気落ちしていたのだった。

 その隣で、先程からずっと目を閉じて、風の詩を聞いていたラフェールはゆっくりと目を開けると、フリュース
の方を見てこう言ったのだった。

「そうですね。どうやら今宵は王子に近づくことは難しそうです。風たちが大人たちの気配に悲しんで
おります。」と言ったのだった。

 それを聞いたストーが、「どうしてですか?カサレス王子の石宿しは成功したのでしょう?」と言うと、
答えを求める様に、冷たい星々をじっと見つめたのだった。

 ラフェールはまた新たに風の声を聞くと、神妙な面持ちでこう告げたのだった。
「やはり、カサレス王子には、強く秘めたある思いがあるようです。しかし、それを周りの大人たちは
全く理解をしていない。ふーん、そうですか。カサレス王子は、どうも一人で悲しい道を進むことを選んだ
ようですね。」そう言うと、周りのみんなを見回したのだった。

 そんなラフェールの言葉をきいて、「そんな。カサレス王子。わたくし達では王子の力にはなれないの
ですか?」と、ミラディアは今にも泣きだしそうに、そう言ったのだった。

その時であった・・・。

一番高い塔から、温かな光が溢れだすと、それまで一面に覆いかぶさっていた悲しい色の星々を、
次々と喜びの色に変えていったのであった。

 一同は顔を見合せ頷くと、すぐにその塔の方へ向かい、飛び立ったのだった。

そして、塔の一番高い所まで来ると、一同はそこにカサレス王子と、王子に抱かれたローライン、そして
アーキレイの姿を見つけたのだった。

 こうして、勢い込んで姿を現した一同の姿に驚いて、「これは、いったいどうしましたか?皆さん。」
と、カサレス王子は皆の顔を見つめて、こう言ったのだった。

 一同は、そこにまさかカサレス王子が居ようとは思わずに、この思いもかけない対面に、驚いて言葉を
失ったのだった。

 そして、今まで会った事もない、小さくみすぼらしい翼の少女の存在にも、驚きを隠せないでいたのだった。
 しかしそんな均衡を破って、ローラインは嬉しそうに、「まあ、どうしたのか?はないでしょう、カサレス王子。
皆様が王子を祝福しに来てくれたというのに。」とほほ笑みながら言うと、カサレス王子は戸惑ったような顔を
して、皆にこう言ったのだった。

「すみません、皆様。私は、たぶん皆様の期待には、添えられないと思うのです。」
そう言うと、カサレス王子はそのまま押し黙ったのだった。 

 しかしそんな王子に、フリュースはとうとう号を煮やした様に、強く王子にこう言ったのだった。
「カサレス王子。どうして、我らの事を真っ直ぐに見てくれないのです。我らは、そんなにあなたにとって
信用できない存在なのですか?」フリュースの語気を強めた言葉にカサレス王子は、一瞬目の前の
フリュースにキュリアスの顔が重なって見えたのだった。

 今まで押し黙っていたアーキレイもフリュースに続いてこう言ったのだった。
「カサレス王子、私では何も王子のお役に立つことができないかもしれません。でも私は、王子のお役に
立ちたい。どうか、お傍に置いてください。いいえ、私は一生、王子のお傍を離れたくはありません。」

(フリュース、アーキレイ・・・。)
王子は心の中で呟くと、キュリアスの面影は消えて、王子の目の前にははっきりと、カサレス王子を
真っ直ぐに見つめる、フリュースとアーキレイの顔を見とめたのだった。

 それから王子はゆっくりと、そこに集まっている一人一人の顔を改めて、見つめたのだった。
そんなカサレス王子を、ローラインはただ微笑みを持って、静かに見つめたのだった。
(何故だろう?彼らはきっと、最初からずっと僕の事を、この様に真っ直ぐに見ていてくれていたのだろう。
しかし、今まで僕はちゃんと彼らの目を、見た事などなかった様な気がする。)そう思うと、
(すまない、みんな。)と心の中で皆に謝ったのだった。

 そしてカサレス王子は、今まで一人で描いていた悲しい未来を捨てて、新たな希望の未来を、
王子自ら選んだのだった。

(キュリアス。僕は一人ではないんだね。)
王子は一度目を瞑ると、胸の中でキュリアスにこう話しかけたのだった。
 王子の心の中に現れたキュリアスも、嬉しそうにカサレス王子を見つめると、それからゆっくりと頷いた
のだった。

 そして王子はゆっくりと目を開け、もう一度みんなを優しく見つめると、そんな王子にラフェール・イシレーは
にっこりとほほ笑み、こう言ったのだった。

「おかえりなさいませ、我らが主、カサレス王子。ここに集いし我々は、みなあなた様に付き従いたく集いし者。
今は何も王子の心の内を明かされなくとも、いつまでも王子に付き従いまする。」とカサレス王子の目を
真っ直ぐに見つめ、こう言ったのだった。カサレス王子はこの友人を信頼の目で見つめた。

 しかしラフェールは、風達が運んできた知らせに耳を傾けると、急いで一同にこう言ったのだった。
「下の大人たちが何やら騒いでおりまする。お二方、どうぞお力を。」と言うと、アーキレイとフリュースの方を
見たのだった。

 二人は顔を見合わせ頷くと、アーキレイは自身の右肩に宿る「均衡を守りし力」を持って、この塔に居る
者達の気配を消したのだった。

「我の右肩に宿りし「均衡を守りし力」よ。我の願いに応えよ。今すぐその力をもって、われらの気配を
消し去りたまえ。」アーキレイの石の力が発動するのを見届けると、フリュースは自身の左肩に宿る
「何ものをも越えし者」の力を開放して、下の世界とこの塔の空間を分断したのであった。
「我の左肩に宿りし「何ものをも越えし者」の力よ。今こそ我の願いに応えよ。我らの世界と下の世界を
切り離し、新たなる時空を我らに与えよ。」

 それまで王の城では、塔の上で何かが起こっている気配に気づき、人々が集まりだしていたのだったが、
こうして塔の気配が分断されると、何事もなかったようにまた静まり返ったのだった。 

 アーキレイとフリュースは顔を見合わせると、新たな友情を互いの瞳に注いだのだった。
そして、下の気配の静けさを確認すると、ストーは自身の右眼に宿った「星の意思を読みし力」を使い、
古の星達の言葉を引き出すために、天空の星たちに自身の意識を集中したのだった。

「我の右目に宿りし「星の意思を読みし力」よ。どうか我らが主に、古の星々の言葉を与えたまえ。
そして我が主の道が栄光に輝くために、その道を指し示したまえ。」

 すると、ストーの意識が古き時代の星たちと結びつき、その時代の意識をもらい受け、ストーは遠く
古代の空の言葉を話し始めたのであった。

 そんなストーの姿をみて、ラフェールはカサレス王子に振り返り、こう言ったのであった。
「カサレス王子。我らはすでにあなた様に付き従うと心に決めた者。貴方様のその固いご決意を持って、
古くはこの空の領土の創世の王と同じく、どうぞ我らにその、意志をお示しください。」

 そうして、その比類のない美しい瞳で、カサレス王子を真っ直ぐに見つめたのだった。
それからラフェールは、ストーの話す古代の言葉を訳して、皆に話したのだった。
「我ら創世の王と共に付き従いし者。この殺戮と争いに終止符を打つべく、この厳戒なる領土に我等だけの
領土を新たに創りし給う。天空の星々よ。今宵我らの声を聞き届けよ。我らの誓いを。我らの王の意志と
共に。」
そう言うと、今宵の夜空に創世の王とその前に跪く者達の姿が、ゆっくりと写しだされたのだった。

「王よ。これからどの様な事があっても、我らはあなた様のご決断に付き従いまする。どうぞ、我らをお信じ下さりませ。」
王の前には多くの者が跪いて、王の言葉を待ったのだった。
彼らの熱く見つめるその視線を受けて、創世の王は、その重たい口をようやく開くと、目の前の者達に
こう告げたのだった。

「そなた達・・・。私は、ずっとこの世界の争いを鎮めようと今まで手を尽くしてきたのだが。
しかし、この惑星の荒廃を私はもう見てはおれぬ。それぞれの部族の考えが違うからといって、もうこれ以上
この星の、そして人々の破壊と殺戮を許すことはできぬのじゃ。どうか、私に付き従って着いてきてほしい。
そして、我らだけの理想の世界を創りあげる為に、そなた達の力を貸してほしい。」

 創世の王が皆にそう言うと、その者達は声を同じくして、「誓いまする。この空に。この天に。いかなる時も
王に付き従い、王をお守りする事を。」と言って、この夜空に誓い合ったのであった。




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by maarenca | 2014-12-06 14:15 | ファンタジー小説

THE SIX ELEMENTS STORY No50










THE SIX ELEMENTS STORY




No50




                                 著 水望月 飛翔



 カサレス王子は、その翼の言葉を静かに聞くと、一瞬悲しみの色をたたえたのだったが、
しかし、王子の瞳の奥にある輝きは、純然たる石の強さを秘め一層蒼く、深く輝いたのだった。

「美しき崇高なる翼よ。私は、我が父王を心より尊敬しておりまする。この空の領土の均衡のとれた
美しさは、これまで父王が努力をされて創りだされたもの。そして父王が、私の事を頼りなく思っている事は
当に承知の事。しかし私は、私のこれからやろうとしている事を、今父に解っていただこうとは思っては
おりませぬ。それは、父が大事にされている秩序を壊す事でもありますれば。しかるに私は、すでに決心を
いたした者。この小さく芽生えた決意に、私は目を背けたくはないのです。」と言うとカサレス王子は、
両手を広げながら、こう続けたのだった。

「この「癒しの浴室」を司る心優しき聖霊よ。貴方は当に私の心をお読みのはず。どうか、今は何も言わず
私の道を進ませて欲しい。」カサレス王子がそう言うと、プラチナの翼は王子の言葉を聞き届けたかの様に
次の瞬間、「パーン。」と羽がはじけて、四方八方に散らばると、速やかにひとつ残らずその姿を消したの
だった。

 ただ最後の言葉に余韻を残して。
「カサレス王子よ。そなたの意志の強さはしかと受け止めた。そなたはそなたの道を進まれるがよい。
そなたの手中に残りし羽は、私からの贈り物じゃ。大事に使われるがよい。」

 そうして、この浴室の主は静かに姿を消したのだった。

「ありがとう。わが美しき飛翔の女神。」
小さくそう呟くと、カサレス王子は自身の手の中に残る、ピンクホワイトの羽をじっと見つめたのだった。
 
 そして、カサレス王子は自身の成人の儀式へと向かって行ったのだった。

 さてこの夜は、カサレス王子の成人の儀式を祝う宴が、用意されていたのだったが、その宴の間中
漂う空気は、とても祝い事の為のそれではなく、まるで何か悲しみ事でもあったかの様な、冷やかさと
静けさに満ちたものであった。

 そして、まだ幼いリティシア姫は、この王の広間に漂う冷たい空気に、じっと身を固くして、以前ローラインに
作ってもらったお人形を抱きしめながら、この宴の終わりを待っていたのだった。

 一方タリオス王は、とうとうこの宴の間中、一言も言葉を発する事なく、王妃も王の隣で、時折王と王子に
視線を送りつつ黙っているしかないのであった。

 そして、カサレス王子の元に集まった若き仲間達は、とうとうこの日、この祝いの席に呼ばれる事なく、
その夜を終えたのだった。

 こうしてカサレス王子は、自身の成人の日に誰からも祝いの言葉を掛けられず、王子に近づく者もおらず、
王の広間で一人寂しく佇んでいたのであった。

「のうロードス殿、今宵はせっかくの王子の祝いの席だというに。この冷たい空気は空の領土の習わし
かのう?」

「聖なる騎士団」の長老ゼンス・ショーインは、小さい音を立てるのもはばかれる様な、この冷たい静けさの
中にいる事に、少々不満げに言ったのだった。

「すみませぬ、ゼンス殿。」いつもは雄弁な長老ロードス・クレオリスであったのだったが、今宵の事を何と
言っていいのやら、言葉に詰まったのであった。

「カサレス王子は、難儀な道を選んだかのう。」ゼンスが小さく言うと、もう一人の長老、ユラン・アユターが
その言葉に小さくうなずく姿をみて、ロードスは二人がカサレス王子に対して、失望の言葉を交わしている
と思ったのであった。

 そして、そんなロードスはカサレス王子と目が合うと、なにか逃れる様に、すぐに視線を外したのだった。

そんな重くるしい空気の宴が早々に終わると、カサレス王子は静かに王の広間を後にして、そのまま王の
城の一番高い塔に登ると、今宵の冷たく輝く星々を、ただ静かに見上げたのだった。

 と、そこへ片羽が途中でちぎれてしまっている蛾が、フラフラと王子の目の前を力なく飛んでいる姿が、
王子の目に入ってきたのだった。
 その蛾は、くすんだ土色の羽に所々にぼやけた黒い斑が入っており、何かとても寂しげな風情を漂わせて
いたのだった。

 カサレス王子は、今の自身の心鏡に似たもの悲しさを、その蛾に感じたのであろうか。
そっと右手を伸ばしその蛾を優しく包み込むと、自身の方にゆっくりと引き寄せたのだった。

 そうしてその蛾に向かって優しくほほ笑むと、「君の羽を治してあげようね。僕は君の羽をもっと素敵な色に
してあげる事も出来るよ。君はどの様な羽の色がいいかな?さあ、君の好きな色を願ってごらん。」と、
手の中の蛾にそう話しかけると、サファイアが宿っている左手に、「フーッ。」と息を吹きかけて、その蛾を
両手で包み込んだのだった。

 それからゆっくりと両手を広げると、ちぎれていた羽はきれいに治り、その蛾はゆっくりと羽を動かしたの
だった。
 しかし、羽の色は、残念ながら元のくすんだ土色のままなのであった。
王子はがっかりしながら、ため息をつくと、「ちぎれた羽は治せたけど。君を素敵な色に変えてあげる事は
できなかったね。僕の力はまだまだだな。」と、寂しく呟いたのだった。

 しかしその蛾は、カサレス王子の心とは裏腹に、まるで王子に喜んでお礼を言っているかの様にしばらく
ずっと、王子の周りを軽やかに飛び続け、王子の左手にキスをすると、やがて何処かに飛んで行ったの
であった。

 そうして一人残された王子は、また冷たく輝く夜空を遠く、一人眺めたのだった。

 一方、冷たい別れをしたローラインは、今日のカサレス王子の成人の儀式の報告をじっと身体を
固くしながら一日中、第二の島の家で待っていたのだった。

 しかし、そんなローラインの元に届いたのは、晴れやかな成功のお触れではなく、ただ儀礼的な知らせが
届いただけなのであった。
 ローラインは不安に思った。「カサレス王子。なぜ、成功を伝える知らせではないの?カサレス王子は
本当にご無事なの?」
ローラインは耳を澄まし、風たちの声に一心に耳を傾けたのだった。

 王子の悲しみ。周りの失望。
ローラインがつかんだ気配は、そのような悲しみに彩られたものだった。
(カサレス王子。あなたの心はどこへ行ったの?今の私にはあなたの悲しみしか伝わってこないわ。
ああ、王子。私、どういしたらいいの?あなたの元へ今すぐ行きたい。こんな時、自由に飛べる翼があったら。
走っていける脚があったら・・・。)ローラインは車輪付きの椅子に乗ると、ドアを開け外へ飛び出して行った
のだった。

 そんなローラインの後ろ姿を、何も言わずに見送る母。きっと何かを感じたのであろう。
(ローライン。あなたの自由に思うままにいきなさい。)と、小さく胸の中で呟いたのだった。

 ローラインは車輪を懸命に回し、くず折れた「真実の礼拝堂」まで行くと、周りを漂う風に強く願った
のだった。

「どうかお願い。私の願いをアーキレイ様に届けて。」そう言うと、どこにいるかもわからないアーキレイに
テレパシーで話しかけたのだった。
(アーキレイ様。どこにいらっしゃいますか?どうか、私の声に答えてください。)一心に祈るローライン。

 風たちはいつもよりざわつきながら、空の領土を吹き渡った。
しかし、いつまでたってもただ時間だけが過ぎていき、ローラインの元にアーキレイの返事は返って
こなかったのだった。

 ローラインの瞳から大粒の涙がこぼれた。「キュリアス兄さま、助けて。」
その時、急に突風が吹きローラインの髪が舞い上がったかと思うと、第四の島へ風が向かったのだった。

「ア―キレイ様、どこにいらっしゃいますか?どうか、私の声に答えてください。」
その頃、ずっと一人自室にこもっていたアーキレイの元に、先ほどまでしっかりと閉ざされた窓が勢いよく
開くと、部屋に入ってきた風の中から声が聞こえたのだった。「ローライン様?」アーキレイは周りを見回した。

 しかし、この第四の島にローラインはいるはずもなく、アーキレイは首を横に振ると、ただの空耳だろうと
一人苦笑したのだった。
 すると、今度は姿の見えない風から一撃をくらったような衝撃を、アーキレイは頬に感じたのだった。
もう一度周りを見回した時、先ほどと同じ声がアーキレイの耳に届いたのだった。

「ローライン様。」今度ははっきりとローラインの声を認識すると、アーキレイは意を決して、第二の島まで
飛んで行ったのだっだ。

「ローライン様。」
うつむき、涙にくれるローラインの前に、アーキレイは舞い降りた。

 アーキレイの姿を見てローラインはうれしそうに頬笑むと、息せき切ってこう言ったのだった。
「アーキレイ様、お願い。今すぐカサレス王子の元に私を連れて行ってください。」そんなローラインの言葉に
アーキレイは驚いたのだったが、うつむきながらこう言ったのだった。

「しかし、ローライン様。ローライン様はあのような冷たい別れをカサレス王子に告げられたでは
ありませんか?」そう言うとアーキレイは、苦しそうにこう言った。「そして私も、もはやカサレス王子の従者で
はありませぬ。王子の元へ行く事はもう、私には許されていないのです。カサレス王子は儀式を無事に
終わらせたご様子。もう、われらの事は必要とされてはいないでしょう。」
最後はとても悲しそうな目で言ったのだった。

 しかし、そう言われてもローラインは、アーキレイに詰め寄った。
「アーキレイ様。アーキレイ様は本当にそう感じているのですか?カサレス王子が今、悲しみに暮れている
心を、あなたは感じ取れていないのですか?」

 ローラインにそう言われて、アーキレイは目の色を変えた。
「カサレス王子が悲しまれている・・・?」
しかしアーキレイは、すぐに身を固くしてローラインにこう言ったのだった。

「しかし、ローライン様。私はすでにカサレス王子には必要のない存在。私ごときは何も王子のお役に
立つことはできません。」そう言うと、唇を固く噛んで下を向いたのだった。そんなアーキレイを悲しそうに
見つめるローライン。

 ローラインは、車輪を動かしアーキレイの前に行くと、腕を伸ばしてアーキレイの手を取ったのだった。
「アーキレイ様の本当のお心は、どこにあるのですか?あなた様の本当のお気持ちは?そうして今でも
泣いているのではありませんか?」真っ直ぐに覗き込むローラインの瞳に、アーキレイは恥ずかしさを
覚えたのだった。

「しかし・・・。」
そう言ったまま、口をつぐむアーキレイにローラインはなおも続けたのだった。
「私はカサレス王子のそばに行きます。だって、今カサレス王子は誰かを必要としているもの。
それが私でなくてもいい。でも私はカサレス王子の元に行きたいの。今、自分の気持ちに素直に
なれなかったら、私、一生後悔するわ。アーキレイ様お願い。私を王子の元に連れて行って。
そしてどうか、アーキレイ様もご自分の気持ちを王子に伝えて。」

 ローラインの言葉に、アーキレイは唇をかむと、目頭を押さえたのだった。
そして、やわらかな頬笑みをローラインに向けてこう言った。

「ローライン様、私の本当の気持ちを言い当てていただきありがとうございます。私は、これからも
カサレス王子の傍でお仕えしたい。いいえ、私は一生王子の元を離れたくはありません。」

 そう言うと、ローラインをそっと抱きあげ、第五の島へ飛んでいったのだった。


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by maarenca | 2014-12-03 18:48 | ファンタジー小説

自由が丘トレインチに「デリシュー」さんオープン



TUNAGU&TUMUGU商品を素敵に紹介していただいていますアリヴェデパールさんが
自由が丘のトレインチに大人向け雑貨店を12月1日にオープンしました。

ショップ名は デリシュー

新作、チェーン付きクラッチバッグも5点初登場しております。
その他、ストールや今まで私が集めてきたイギリスやフランスの食器
ベトナムの手編みレースなども登場!!

ショップのショーウィンドウには私が大切にしていた99年前の
アンティークミシンやイギリスのアンティークチェア、ベトナムの刺繍ブランケットも
ショップで皆様をお迎えします。

どうぞ、自由が丘にお寄りの際は、ぜひお立ち寄りください。

psトレインチ向かいのチーズタルトのお店「BAKE」もかなりお勧めですよ~♪♪

by  丸子安子


キラキラモチーフ満載のクラッチバッグ        カラー:パープル、オレンジ、イエロー
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毎年、セレクトショップでも大人気のシャーリングストールも
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by maarenca | 2014-12-02 15:53 | TUNAGU&TUMUGU