22日「エネシフジャパン」城南信用金庫理事、吉原氏の講演
22日はもう恒例の「エネシフジャパン」勉強会に行ってきました。
今回は、昨年四月一日に「原発に頼らない安心できる社会へ」というメッセージを掲げた、城南信用金庫の理事長を務める吉原毅氏を迎えた講演でした。
城南信用金庫さんは、私がずっと関わってきた「原発都民投票」のチラシを店内に置かせていただいた事により、署名を集める私たちにとって、本当に勇気のエネルギーをいただいておりました。
振り返れば、始まってからまだひと月もたたない12月中は、世間にあまり知られず、応援も少なく、署名集めの私達もまだ慣れずに日々悪戦苦闘と目標達成には程遠く、だれの心にも「やっぱり無理なのかな・・?」との思いがあったかと思います。
そんな中で、大田区の受任者の方が城南信用金庫さんへの働きかけでチラシを置いてもらえるようになり、そんなニュースが、元気をなくしていた私たちの心に温かい灯をともしてくれたのでした。
そんなリアルタイムな情報を目の当たりにしていた私は、まずこの日、理事長の吉原さんに、「原発都民投票」を代表して、お礼をお伝えしました。
そして、吉原氏のお話の中で、信用金庫とは地域の方と密接に関わり、地域の方のためになる相互扶助を目的として、お金だけで繋がる株式や銀行とは違う、対極にあるべき協同組織金融機関なのだと明言をされていました。
そして、中小企業の健全な育成・発展と豊かな国民生活の実現・地域社会繁栄への奉仕を、掲げています。
しかし、大きな金融機関の流れの中では、自身の信用金庫から直接でははなくとも、間接的に、支援したくない東電や原発関連へお金が、知らないうちに流れていった事実が過去あったこともおっしゃっておりました。
そのことについて、私はもう一歩踏み込んだ「お金の流れを考える事について」城南信用金庫さんから表明をしていただけないかとお聞きしました。
それはなかなか一筋縄ではいかない、大きな事であり、難しい事でもありますが、最後には脱原発に向かうための「きれいなお金の流れに向かうために、伝えていく事を約束する。」とおっしゃっていただきました。
また、そうおっしゃる吉原氏のまっすぐな瞳の強さに、私はうわべではない信頼を感じたのでした。
こうして、色々な方角から「脱原発」に向けて手を結んでいく事ができれば、少しずつでもいい方に向かっていける。
そう思えた、出会いでありました。
またこの日は歌手の加藤登紀子さんもおいでくださり、活発なご発言をいただきました。いつもあちこちでそのお姿を拝見する加藤さん。
ずっと一貫して言い続けている、そして動き続けているその姿には本当に頭が下がります。
吉原理事長さま、加藤登紀子様、ありがとうございました。 丸子 安子
by maarenca
| 2012-02-23 20:22